アンコールゼミ

カンボジアには古代から14世紀までの連綿たるプレ・アンコール〜アンコール期に造られたクメール建築遺跡群が積在する。これまでフランスをはじめとした多くの国家・研究者がこのテーマに携わってきたが、未だ土に埋もれて久しい寺院は多く、明らかになっていない事柄も尽きない。本ゼミではクメール建築を対象として毎年テーマを持って研究を進め、多様な視点からクメール建築を明らかにしていくことを目的とする。また、本年度はカンボジア及び周辺国家における近代都市の形成にも焦点を置き、アンコール遺跡群と近代都市の関係とその保存発展の方法も提案していくことを目的とする。

実際のゼミでは卒論・修論研究発表・指導のほか、プロジェクトや自主研究を計画し、各自研究を行う。本年度の自主研究テーマとして、東南アジアに横断的にみられるレンガ造建築についての研究が挙げられる。スリランカやミャンマーのストゥーパから、クメールのレンガ造祠堂までその対象は幅広く、時代背景や宗教の他に、煉瓦の生産や積み方の工法、屋蓋の迫り出し手法など多角的なアプローチを検討している。

●ゼミ構成員(敬称略)
研究員   :黒岩千尋
博士課程  :成井至
修士二年  :檀原江(ゼミ長)
修士一年  :鈴木勝大、早川実尋
卒論生   :岩井亮、杉本功太、種田駿、原田佳典

●ゼミ日時
本ゼミ週の木曜日14時~