表象建築研究会 2020
2000 年以降、東京はかつてない規模と密度で超高層建築物が林立するものへと劇的に様変わり した。このように超高層建築が急速に増加し、東京という都市の景観が変容する中で、人々は都 市や超高層建築に対してどのような価値観とイメージを持つようになったのだろうか。現在の社会 において、人々が共通して持つ価値観やイメージには現実の物事を左右する強大な力があると考え ることから、本研究会では東京の超高層建築の表象性について研究を行う。そして、東京の超高 層建築に見られる表象性が、東京特有のものであるか他の都市との比較を通して明らかにするこ とを目的とする。研究方法としては映画を用いた分析を行う。映画は実際の都市空間よりも都市 の特徴が現れやすく、人のイメージ形成に強く影響を与えているからである。
2020年度前期の研究会内容は、主に研究目的や分析方法について深く議論し、また超高層建築 の具体的な分析対象や映画の選定を行った。後期では選定した建築物や映画について、その表象 性を本格的に分析し、考察していく予定である。
●ゼミ構成員(敬称略)
修士二年:前田恵里
修士一年:水野結唯(研究会長)
学部四年:小林創、高橋知希、森田葉平
●研究会日時
隔週金曜日 10時から