室内装飾研究会 2022
日本近代の建築において近代化・洋風化は、外観だけでなく室内の、細部にも表れている。その一つである階段(特に手摺の「親柱」)を通して、室内装飾の近代化・洋風化を見ることが本研究会の大きな目的である。
昨年度は、階段や親柱に関する既往研究の確認と、全国の洋館の事例収集を行った。江戸時代以前の日本の住宅の階段は単なる移動手段であり、人目を避けた位置に設置するのが主流であった。一方で、西洋の住宅において階段は主要な装飾の一つであり、目立つ位置に存在した。階段の中でも手摺の親柱は、特に装飾が凝らされた部分であった。そして、明治~昭和に建てられた日本の洋館では、様々な装飾が施された階段・親柱がみられた。
今年度は洋館の階段のデザインを決めた要因について、海外の研究の読解や、国内の住宅以外の洋風建築との比較により、昨年度よりも深い考察を行う。
●ゼミ構成員(敬称略)
修士二年:田中茉優子、林真子(研究会長)
学部四年:浅野紗羅、芦澤有花、石田由奈、岩橋明梨
●研究会日時
隔週木曜日 14時から